XII - ヴィラ・ゴンテーロ (Villa Gontero):コンクリートが生み出す創造美

イタリア北部ピエモンテの風景の中で、ひときわ目を引く建築物——それが「ヴィラ・ゴンテーロ」です。建築家カルロ・グラッフィによって1969年から1971年にかけて設計・建築されたこの実験的な邸宅は、トリノ近郊に位置し、露出した鉄筋コンクリートとヴィブラパックブロック(プレハブコンクリートの一種)を主要素材としています。セメント会社のオーナーが依頼主であったことも、この素材選びに必然性を与えています。

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しかし、よく見るとこの建物は軽やかで遊び心に満ちています。窓の配置、構造的な創造性、そして彫刻的なディテールが、無骨さを柔らげています。ブルータリズムが社会的・公共的目的を持つことが多い中で、ヴィラ・ゴンテーロは個性と実験精神を追求した私邸です。

 

単なる素材の“荒々しさ”ではなく、イタリアのエンジニアリングと建築、そして芸術の融合を体現しています。その姿勢は、原材料と精密な設計をもとに、タイムレスで美しいデザインを追求するRIMOWAの哲学にも通じます。

 

写真撮影:サイモン・メンゲス

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